永遠のいのち


    小雨の降る早朝

    愛犬と一緒に公園を歩いた

    赤 黄 緑 色とりどりの枯れ葉が

    あたり一面に舞いおちてくる

    早春の頃 黄緑の新芽となって

    地上に姿を現した葉身(ようしん)

    八ヶ月もの間 陽(ひ)の光を浴び

    風に吹かれ 雨に打たれながら

    いのちの息吹をひびかせ続けた

     風韻誌1号(2002年6月発行)収録